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2008年度 理事長所信

社団法人飯田青年会議所 理事長 中根正佳
スローガン

~プロローグ~

 創始の頃、58名の強い同志が集まり(社)飯田青年会議所が誕生しました。高度成長を経験し、バブルが崩壊し低迷する時代を乗り越えてきました。しかし、国政への不信、格差社会という歪み、人間関係の希薄さなど問題は常に山積しています。 いつの時代もその時代を切り拓く人たちがいます。そして、切り拓くのは常に自由な精神と強い信念を持った青年でした。私たちは今その時にいます。

 青年会議所運動はまちづくりです。そして、「まちづくりはひとづくり」と云われます。その為、市民意識の変革が強く叫ばれます。しかし、その前にそれを叫ぶJAYCEEが強くなくては意味がありません。青年会議所のひとづくりは先ずJAYCEEに向けられます。 その青年会議所も、時代が変わり、組織の在り方が問われています。しかし、本質の部分は何も変わりません。そして、組織の本質を明確に捉えた進化を遂げ青年会議所はあり続けます。

 組織が進化する過程には明確な方向性が必要とされます。青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」という大きな目的があります。その大きな目的を達成するため、先を見据えたまちのビジョンを持たなくてはいけません。ビジョンを持ち、私たちJAYCEEが率先して愛するまちを創ります。そして私たちが先人から継承してきたように、いつか私たちは、愛するまちを大切な子供たちに託します。 大きな可能性を秘めた私たちが、時代を創りたい。自由な精神を持ち、強い信念と明確な判断力を兼ね備えたJAYCEEとして。私たちは明るい豊かな社会の実現のために行動します。

基本方針

時代を創るJAYCEEの育成
公益社団法人格取得に向けて取り組む
行政、企業、市民の協働を推進
南信州ブランドの確立と他地域への発信
地域を愛する青少年の育成
強力な会員拡大

【時代の将として】

 (社)飯田青年会議所は設立以来、数多くの時代のリーダーをこの地域に輩出してきました。そして、このリーダー達が原動力になり、JCの目指す「明るい豊かな社会」をこの地域に創り出してきました。私は青年会議所の本質的な意義として時代を創るリーダーを創出することにあると考えています。青年会議所は、青少年育成、環境、市民意識の変革、まちの方向性等々、実際の事業を通して総体的に経験できる他に類のない団体です。また、青年会議所という【公】の組織の中、事業を組み立てる困難な過程を経てリーダーとしての資質も磨かれます。多くのメンバーは企業の中でも先導する立場にあり、地域活動の中でも中核を担うべき存在です。JAYCEEのリーダーとしての資質向上がまちづくりの第一歩です。誰かが立ち上がるのを待つのではなく、自らが立ち上がる強い信念を持ち、JAYCEEが企業を、そして地域を変えていきます。(社)飯田青年会議所は「強い信念を持ち、人に影響を与え、時代を創る人」を創り出します。

【組織論・公益を考える】

 2008年度は公益法人制度が改革元年といわれています。公益社団法人格を取得する為にはこれまでよりも高い基準が求められています。青年会議所は公益社団法人であるべきだと思います。しかし、公益社団法人であることは目的ではなく、目的達成のための手段です。地域の青年会議所に課せられた課題のひとつは、「時代を担う青年を創る」ことにあります。この課題を達成できる組織の在り方を明確にし、公益社団法人格の取得を目指します。大切なことは、公益であることを求めるあまり、JCの三信条を忘れないということです。近年、公益という不明確な表現の為に、メンバー間の絆が失われる事を危惧しています。そのひとつとして例会の公開があります。誤解が無い様に言えば、公開例会が悪いのではなく、明確な例会の位置付けをしなくてはいけないということです。私は、例会は会員に対して行われるべきであり、そのことを忘れてはいけないと思います。例会と事業のスタンスを明確にし、まちづくりを率先して行う人材としてJAYCEEを育成することと、直接的なまちづくりを「行動」として行うという明確な公益性を確立し、その上に立った公益社団法人格の取得を目指します。

【行政・企業・市民の協働について考える】

 「行政・企業・市民の協働」が定義をされ久しく、また2007年度は、飯田下伊那の各行政のビジョンを研究する機会が設けられました。協働が大切と位置付けられてはいるものの、具体的な施策等を共有するには更なる協働に向けて取り組む必要があります。当たり前ですが、行政はまちづくりの組織として地域に大きな影響力を持ちます。市民団体として行政と連携して事業を遂行することは、今後の事業成果にも大きな影響を受けます。また、知識を共有し、人脈を得ることで私たち個々の資質も磨かれ、企業という立場での青年経済人として、また、一市民としての個人のまちづくりへの関わり方に変化をもたらします。青年会議所という組織でしか出来ないこと、自分自身の意識改革により波及する効果。この二つが絡み合うことで大きな波が起こります。

 「行政・企業・市民の協働」を実現する為に、更に連携しやすい環境を整え、行政や他の団体がどの様な意図を持ち、どの様な活動をしているのかを把握します。その環境を得た中で、共に活動できる事を模索し、行動に移したいと考えます。

【南信州の特質】

 長野ブロック協議会の会員大会が飯田で開催されます。最南端の開催地LOMとして地域の独自性を発揮した会員大会を開催したいと考えます。長野県は南北に広く、最北のLOMと最南端のLOMとでは地域性に違いがあります。飯田下伊那は交通的な距離、経済圏は東海地域に近く、属意識は長野県にあっても、生活、経済面では東海地域に意識が向けられます。その為、行政間での地域再編が叫ばれたとき、(社)飯田青年会議所は南を向いた道州制も検討しました。現状で外から見た飯田は長野県の入り口です。しかし、その外から見た人たちがイメージする長野県は北信又は中信地域を思い浮かべます。飯田下伊那の地域は、その連想の払拭にあれやこれや手段を講じてきました。しかし、本来であれば東海地区に近いということは地理的に有利であるはずです。課題は地域ブランド力です。近年、南信州というブランドが行政を中心に強く打ち出されています。前述の様に長野(信州)を一括りにするにはあまりに広く、この南信州というブランドを個性として広く認知してもらうことが重要になってくると感じます。長野ブロック協議会の会員大会が長野県内のLOMの方々に、南信州というブランドを認知して頂ける機会と、広い長野県のそれぞれ強い個性を結ぶことで、信州という強いブランドなることを確認できる大会にしたいと考えます。

 2008年度(社)日本青年会議所の全国大会が浜松にて開催されます。私たちは、浜松、豊橋、両青年会議所とは長く交流を行ってきました。三遠南信道の工事が進み、交流会の本題である新たな可能性がより現実的になってきました。(社)飯田青年会議所は、この全国大会に積極的にアプローチし、私たちの地域の個性と三遠南信地域の可能性を広く発信したいと考えます。

【青少年事業】

 地域における青年会議所活動において、青少年事業は「地域を愛する心」の育成が重要だと考えます。これはもちろん継承されてきた考え方です。全国的な少子高齢化という現状と、都市部への青年世代の流出が、地域を支える土台を危うくしていきます。私たち(社)飯田青年会議所の青少年事業は、この地域の将来を託し地域の未来を築く青少年の育成に変わらず力を注ぎます。「地域を愛する心」を育むというスタンスを持ち、自然、芸術、文化、スポーツなど情操的な要素を併せ、「親と子の繋がり」「家族間の繋がり」「地域に生きる大人と子供の繋がり」を基軸として、大切な未来の原石を育てていきます。「地域」とは、家族がいて、友達がいて、隣近所のおじさんやおばさんがいて、私たち地域に住む大人がいて、自然があって、伝統文化があって…。それらが有機的に結びついた時、40周年ビジョンにある地域の礎になります。

 今年度(社)飯田青年会議所は、理想の地域像である40周年ビジョンにある地域の礎を築き、地域を愛する心を持つ青少年を育みます。

【会員拡大】

 会員数の減少は青年会議所の抱えるとても大きな問題です。会員数が少なくなることで事業予算が減り、事業内容が限定されていく。問題はそこではないと思います。青年会議所は類稀なるリーダーを創り上げることが出来る組織です。この組織から生まれる人材がまちを変えていきます。このまちの将来を担い、明るい未来を創るため青年会議所は存在します。会員拡大こそが最大のまちづくりです。そして、多くの個性が集結することにより、更にその個性は磨かれ輝きを放ちます。組織の存亡ではなく、明るい未来を創るため、会員拡大を専門に取り組む委員会を設置します。

~エピローグ~

時代を創るのは人である
人に影響を与えるのもまた人である
強い信念が人を創る
誰かではなく私がその人となる

自由な精神を持ちたい
後ろを振り返る優しさと、前を向く強い心を持ちたい
広い視野を持ち、明確な判断力を兼ね備え、未来を自ら創りたい
私たちには無限の可能性がある
強くあれJAYCEE

2008年1月 3日掲載
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