5月例会報告

未来塾委員会は「留恋(りゅうれん)」というキーワードで一年間の事業を行っています。ところで「留恋」って何でしょうかと、メンバーからもOBの皆様からもよく質問されます。
改めて説明します。「留恋」は中国語で、日本語に言い変えるなら「愛着」「名残り惜しく思う」「懐かしむ」「心に留まる」ということです。つまり、この緑あふれる飯田下伊那の自然、伝統、文化を背景にして、各事業に関わる地域の大人や参加した仲間とのふれあいを通じて、地域に留まる気持ちを子ども達の心に刻みたいと考えています。
5月例会のテーマは『思い出そう、あなたの「留恋」』です。メンバーが幼い頃、心に残された香り、味、感触、音、風景など五感で感じ取った記憶を、なつかしい遠足を行うことで再体験しようと考えました。またご家族のみなさまと一緒に遠足を楽しむことで、子ども同士が遊んだり歩くのが辛くなったりお弁当を楽しみに目的地まで頑張る姿を見ることで、私達の心にある「留恋」がより鮮明に思い出されると考えました。

前日は連休中で唯一の雨模様でしたので、ちょっと心配していました。しかし当日は晴天に恵まれ、すがすがしい空気の中、参加メンバーとご家族の方はお子さんと手をつないで、元気よく山本小学校をスタートすることができました。スタート地点の山本小学校から目的地の城山公園まで約4kmあり、途中2か所の休憩場所を設けました。最初の休憩場所は、旧山本中学校です。ここでは委員会メンバーの萩原さんから現在は国の有形文化財となっている校舎について説明しました。昭和24年に建てられた木造平屋建ての校舎で、全国で初めて国の有形文化財として登録された新制の中学校校舎です。昨年は吉永小百合さんの出演された映画「母べえ」の撮影にも使われましたが、当日遠足に参加していた今泉君の息子さんも頭を丸刈りにして生徒役で出演されたことも紹介されました。休憩時間のわずかな中でしたが、地域の貴重な文化財に関心を持っていただけました。
再出発して歩いた先では、新しい国道バイパスと開通したばかりの三遠南信道に架かる橋を通過しました。次の休憩所は山本老人福祉センターです。ここまで来ると大人も子供も疲れが出てきましたが、水分補給もしていただき、目的地の城山公園へ向かいました。

城山公園へ向かう道は、今回の遠足の最大の難所です。登り口から頂上までは、ずっと急な登り坂です。お昼前のお腹が空く時間帯で、大人も子供も懸命に登っていきます。やっとの思いで到着した公園から眺める風景は、メンバーの想像を超えた素晴らしいものでした。城山公園には、南アルプス、恵那山、風越山など360度を一望できる展望台があり、子ども達は駆け上がって雲ひとつない晴天の美しい飯田を眺めていました。美味しいお弁当をみんなで食べた後、メンバーの家族紹介を兼ねたレクリエーションを行いました。こうした形でメンバーのご家族を紹介できたことはお互いのつながりを強くする上でとても良かったと思います。
「久しぶりにこれだけの距離を歩き、日頃の運動不足を痛感しました。でも小学生の時にはこの位は平気で歩いていたのになあと思いながら楽しかった遠足を思い出しました。」メンバーから寄せられたこの感想からも、「留恋」の再体験ができ、同時に親と子の繋がりやメンバー同士の交流を深めることができました。
連休最終日にもかかわらず多くのメンバーとご家族にご参加頂き、誠にありがとう御座いました。この体験を基に今後の事業では子ども達に「留恋」を残せる活動ができるように、委員会で計画を練って参ります。皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。

2008年5月 6日掲載
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