2007年のクリスマスに発表されたJR東海によるリニア自主建設のニュースは、しばし忘れ去っていたリニアの夢を、突然、近い将来に実現する現実として、強い衝撃を伴いながら私たちの脳裏にリニアを鮮明によみがえらせました。当時、飯田JCへの入会を目前にしていた私は、リニアがこの南信州を通り、南信州に駅ができて、この地域が発展するという未来像をやや興奮しながら夢想していたことを思い出します。
この2月例会では、「疾風!時速500キロの“夢”」という事業テーマのもと、2025年のリニア駅開業に向けて、南信州の価値・力・進むべき方向性を認識するために、過去の飯田JCのリニアに対する取り組みを踏まえつつ、飯田商工会議所の尾澤敏秀専務理事による「リニア中央新幹線の経過と現状」についてのご講話、近年の新幹線駅開業事例の検証、南信州の価値・力・進むべき方向性についての委員会プレゼンテーションを行いました。
尾澤専務理事のご講話では、関係各所のさまざまな会議等に参加されている方ならではの我々にはなかなか知り得ない話題などをお話いただき、非常にタイムリーな情報を共有することができました。
委員会プレゼンテーションでは、リニアにより東京と名古屋という日本の大都市から30分以内に到達できるという位置的特性を得るこの南信州が、豊かな自然、伝統文化や住人の温かさ等の魅力を「癒し」として提供するココロリゾート南信州の確立を提唱させていただきました。
この2月例会に対して取り組み始めた頃は、相変わらず「リニア=発展」という単純なプラスイメージしか持っていなかった私ですが、委員会に中島一夫先輩をお招きしお話を伺うなど、近年の新幹線駅開業事例について研究を進める中で、「新幹線駅開業により発展した地方都市はない。むしろマイナス効果が多い。」ということを知るに至り、はかない夢から覚めました。そして「我々が何もしないでリニア開通をただ待っていてはプラス効果は享受できない」という現実に直面しました。委員会で「我々が何をなすべきか」と悩み、南信州の未来像を描きかねて苦しんだ日々は、本当につらく長い迷路でした。しかし、その中で培った委員会メンバーとの一体感、2月例会後にともに味わった達成感は、今後の南信州の風委員会の活動の大きな原動力となりそうです。皆さん!最高のスタートを切った我々南信州の風委員会の今後の大活躍にご期待ください。「癒し」とは「疒(やまい)」を取り除き、「心」が元気に立ち上がり、「愉」しくなること。細川委員長のもと、とてつもなく大きな風を起こし、愉しいまちづくりを実践します。