大きな男が泣いた。大成功を祝し宙を舞った。何とも表現の仕様も無い感動があった。
去る9月22日、かざこし子どもの森公園に於いて「アースデイ南信州」が開催された。
駐車場から会場に入るトンネルを潜ると、大きな看板がそびえ建つ。その向うに「巨大なティピ」、アースデイのメイン会場だ。予定の10時を少し過ぎたころ、塩原良さんの太鼓が唸る。一日の始まりの合図。委員長の力強い開催の挨拶をもって全てが動き出す。一日の各ビレッジをステージで紹介するジャクソン、アンパンマン、悟空、ルーク、そしてティンカーベル。あまりの愉しさにのたうち回る。すでに駐車場は借りうる全てが満車状態。担当するスタッフからの悲鳴にも聞こえる状況がインカムを連呼する。想像を超える人の群れ。ピザ作り、巨大シャボン玉、段ボールそり、ストラックアウト、風船ロケット・・・全てが順番を待つ人の山。各出店ブースは早いところは12時過ぎには完売。大蕎麦流しは人が多すぎてパニック状態。スタッフは必死で運営する。その甲斐あって参加していただいた全ての方に笑顔が溢れていた。
年当初にさかのぼる。細川委員長が「アースデイを開催したい」と言った。委員会メンバーからは賛否両論が繰り広げられる。ただ開催するだけでは意味が無い。グリーンバードとの連携、純粋に地球を守る活動をしている方との接点。そして私達青年会議所の考える「故郷を守ることが、地球に繋がっている」事の伝播。様々な方との関りの中で開催する見通しがつく。そこからが本当に苦労の連続。当日に備える。全て手作りのハード面、看板は皆で手書きだ。開催前日まで続く詳細な詰め、シナリオの打合せ。数日会社も休み寝る間も惜しんだ。前日は会場に泊り込んだ。万全ではない。後はマンパワー。
19時少し前、サブニュマの全員を巻き込んだ踊りの興奮が冷め遣らぬ中、ひとつのキャンドルに灯がともる。そのひとつの灯が美咲さんの「地球(テラ)」を聞きながら会場全体に広がる。その灯は理事長から沢柳副理事長へ、そして細川委員長に渡る。沢柳副理事長の心に訴えかける言葉、思わず天を仰ぎ涙を堪える。「故郷」の大合唱、打ちあがる花火。全てが終わる。細川委員長の最後の挨拶。みんなが大輔のファンだ。ステージから降りる大輔と抱き合い喜びを分かち合う。その顔は涙でくしゃくしゃ。そして大輔の巨体が宙を舞う。
人は心で動く。綺麗に並べた言葉では動かない。大輔の心で大きな物が動いた。逞しくなった委員長の背中に優しさと強さを見た。