社団法人飯田青年会議所
理事長対談
理事長対談  豊丘村 吉川達郎村長
 

理事長対談  豊丘村 吉川達郎村長

 同村の産業振興や若者定住対策などの取り組みから、飯田下伊那全体の問題としては、リニア中央新幹線や三遠南信道、さらに道州制を見据えた中での、地方自治の在り方・この地域の在り方などに及んだ。私たちが、50周年を迎えるにあたり、この節目の年に将来を考えるグランドデザインを描きビジョンの骨子を描くにも、この南信州の現状・歩みを知ることは最初の作業である。それに先立ちまして、それぞれの首長が、変化の厳しい時代の中で南信州の在り方をどのように考えているのかを探りつつ、各自治体で対談を行うことで、南信州に住む若い世代の横のつながりを密にし、多くの住民の皆さんと、さらに行政の皆さんと協働(ネットワーク・パートナーシップ)を強化しながら、この地域を盛り上げていきたいと思います。
 まずは我々の新年式典に参加していただいた豊丘村長 吉川達郎様に御礼も兼ねて、理事長が対談に臨みました。

■リニア中央新幹線
 理事長:リニアの話が出て36年。飯田青年会議所でも二十数年来リニアについて取り組んできた経緯がある。南アルプスをトンネルで通すCルートで飯田に駅ができるのを心から願う一人の住民であるが、我々はこの地に駅ができるという既成概念のもと、この地域の今後の在り方をこの社会のコアな責任世代として考えていきたい。新幹線の事例を見るように駅ができたらかといって地域が栄えるとは思えない。リニアが通ることで、人の流出も激しくなるかもしれない。大切なのは、大事な地域の大自然を壊さないように、多様性に富んだこの地域の特性を活かしながら、住民とともに盛り上げることが必要である。
 吉川村長:現在は世界レベルで大きく技術が発展しており、それは否定しないように・・・確かに地域の良さを残しつつ発展していくことを考えることこそ求められる。中央道建設の際にも同様の危惧はあったが、良さのほうが上回っている。南信州地域は経済的にも低い。政治としては遅れている所に手を出し、全体の底上げをしなければならないだろう。リニアや三遠南信道は、この地域の発展への大きなきっかけになるだろう。

■第4次豊丘村総合振興計画 後期基本計画
 吉川村長:平成15年度から第4次がスタートして、この20年度が後期の初年度で、各ハード事業においては見直しをしたり、先取りをしたりということで始まった。この10年間の大きなテーマとしては「心のふれあい しあわせ実感 うるおいの郷 とよおか」で、子育てをはじめ人間社会の形成のために心のソフトの部分を、豊丘にはあるんではないかなとそれを大事にしていきたいということがメインテーマ。財政的にも地方の再生ということで少しは交付税も増えたものの、国の借金の中での交付税ということで今後益々厳しくなる中、気持ちを切り替えて、人間社会として落ち着いてこの地域の発展・守っていかなくてはならない。そういう意味からも、この南信州の中核である飯田青年会議所の新年式典でて皆さんの意気を見たくて、激励をしたくて参加させていただきました。一豊丘だけでなく、この地域が一丸となって目標に向かい、住民の一人一人がそれぞれの役割を果たしてともに発展していくことが大切である。
 理事長:深夜から今朝までオバマ氏の大統領就任式典に見入ってしまいましたが、オバマ氏も成功の秘訣は「いま求められているのは、誠実・勇気・フェアプレイ・好奇心などの真理への回帰」合衆国の現状を正直に述べながら「国民一人一人が責任を果たしていけば必ず達成できる」と言っていたとおり、村長のおっしゃる心のソフトの部分の重要性、地域づくりに必要なことを今朝の所信表明と合わせながら改めて認識させていただきました。私も、今もう一度原点に帰る時が来たと感じております。この地域に生まれ育ったすべてのことに感謝し、ひととしての生き方を我々世代が考え・行動する時が来ていると実感しております。  このような厳しい時代になって、まちづくりに意識を向ける余裕すら無くなっていく今日ですが、住民の方々の意識を一つにしていくお考えを教えて下さい。
 吉川村長:まだまだ自己中心的なことがあって、このことは非常に難しいです。公民館活動など通じてコンセンサスを図っていきたい。政治は「希望」あふれる政治を、足元を一歩一歩見つめて、地道に今日という日を精一杯努めてまいりたい。
 他約1時間にわたり対談が行われました。
 豊丘は、現在の人口より500人増の7500人にする高い目標も第4次豊丘村総合振興計画に謳われている。その為に若者が定住する施策、また外部の方々が第2の故郷として住んでいただくための多くの施策があります。またこの南信州の大自然の中で、春はいちご、夏はもも、秋は皆さんご存じの通りの松茸と食に関しても豊富で、いまやセカンドスクールが注目を浴びておりますが、25年前から農業体験学習(富士市)を受け入れており、少年時に必要な人間形成とともに、南信州の発信に努められております。その他にも、住民(農家)の方々を中心に民宿を開くなど、まさに「心のふれあい しあわせ実感 うるおいの郷 とよおか」を行政・住民の皆さんとの協働で実践されております。昨年私たちが打ち出した「ココロリゾート 南信州」そのものだと感じた所です。
最後になりますが、役場を訪問させて頂き、そこの役場の職員の皆さんの対応とワンフロアーの立派な建物と村長の「女性に好かれる村」「若い女性の魅力が活かせる村」を目指す、という一言が印象的でした。
 豊丘村ホームページ

理事長 熊谷 弘
2009年1月31日掲載
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