理事長:先日は浜松で開催されました第16回三遠南信サミット2009in遠州大変お疲れ様でした。「交流」から「連携」へとビジョン化されて初めてのサミットでしたが、参加されてのご感想をお聞かせください。
竜口町長:確かに「交流」から「連携」へという意味で、具体的になってくるなという感想を受けました。ただ分科会なども言いっぱなし、聞きっぱなしであり、「交流」ならそれでいいが、「連携」という意味では内容的に充実を図ってほしい。
理事長:私達も、長い間浜松JC、豊橋JCと交流がされており、JCとしても連携を図りたいと先日のサミット時に各理事長と会う中で話も上がりました。松川町さんも含めた中での行政的な交流はあるのですか。
竜口町長:今のところないが、市レベルでは行われている。町村になってくると、根羽村のように矢作川流域の中で、豊田市との交流をされているなど、流域での交流・連携がされているのが現状である。ただ歴史的には、浜松に修学旅行や臨海学習などされてきたように昔から行き来はあります。今度は三遠南信自動車道という道路を通じて連携を図るわけで、今までとは違う時間短縮された中で、人的交流よりも心の交流がされるようになる。そこで、我々がどこにポジションを置くかが重要である。工業や農産物といっても追いつかない。自然環境を生かし、人の癒し空間を求めた南信州という形がいいのではないかと思う。
理事長:私達も昨年、「ココロリゾート南信州」というキーワードを発表させていただきました。リニアが来て飯田に駅ができようが、三遠南信が開通したとしても、そのハード的要素でこの地域が待っていても栄えるかというとそうではなく、南信州の皆さんがこの南信州を心から誇りに持ち、地域の価値を明確に発信しながら盛り上げていかなくてはいけないと思うのです。町長さんがおっしゃる通り、私達も「癒し」という部分では共感しており、本年度も事業展開をして参ります。
■経済対策・第4次基本構想
理事長:政治・経済を見ても過去最悪の状況でありますが、昨年末にいち早く経済危機対策本部を設けられ、21年度予算を前倒しするなど、行政の動きとしても松川町は早めの対応をされております。この経済の対策、また第4次基本構想前期の後半として特に力を入れていることをお聞かせください。
竜口町長:生活・雇用・経済対策の三本柱で、緊急を有するということで進めている。雇用に関しては、臨時職員であるが、1つの職種に20名以上の応募が来られるという現状。生活ではライフラインの工事等々、21年度の予算5000億を前倒しにして進めている。第4次基本構想であるが、平成17年から350人の町民が減っている。これを受けた中で、定住、人口増対策に力を入れている。(①県住の跡地3か所の充実(一戸建て)②屋長瀬の区画を売り出す③その他)また子育て環境にも充実を図っている。保育料・医療費補助はもちろん、子育てサロンは多と比べても早くから取り組んでおり、年間6000人の利用者がある。
これからは、「環境」と「農業」がポイント。癒しを求めて自給自足という形ならいいが、農業で儲けようとするとこれは難しい。企業も今篩に掛っているが、農業も先行投資できるような余裕が必要である。
理事長:まつかわベンチマーク第4次総合計画進行表をみても子育て支援の子育てサロン利用者は1,300%の進歩率でしたね。私たち世代S46生~S49生は、第2次ベビーブームで209万ほどおります。あと3年ぐらいで40代になるわけですが、それを境に親の世代は減少して、子供の数も減り、将来的には労働人口も減り、社会基盤すら揺らがす現状が起きてくるのではないかと思います。子育てに関しては十分行政側も考えられ実行されておりますが、日赤も産婦人科を辞めるなど出産の環境なども減りつつある中で、出生率を上げるにあたってのお考えをお聞かせください。
竜口町長:不妊治療の補助や結婚相談所を設けたりしております。ゆりかごから墓場ということでお産をするところと火葬場がないということが大問題であります。火葬場に関しては北部でひとつ作ろうという計画が出ているが、産科に関してはとても難しい。癒しをテーマに持っていく地域であれば、生むところから老後まで安心安全な地域を作っておかなくてはいけないでしょうね。自然環境は良いが、病院や産むところもなく、施設もなくではいけないでしょう。
理事長:少子化対策に関しては、予算は他の国と比べても1/3、1/4ですので、国としてもこの問題は真剣に取り組んでいってほしいです。
それと私達世代が、まちづくりに参画することも重要だと考えます。高校を卒業して、一回はこの地域を離れる方もいるでしょう。しかしこの地域に戻り、就職され、社会のリーダーとしても育っていって頂くためにどのような方法があると思いますか。
竜口町長:親が、きちんと子供に教え込むこと。大学を卒業したら地元に戻り、就職をし、地域の消防などをやるということを大前提に進学させてほしいです。
理事長:大事なことですね。1回離れることでこの地域の魅力も感じる部分もあります。それにこれからは、大学も全入時代になってくることですし、何のために進学するのか、何のために勉強しているのかをしっかりと考えさせ教えていくことも親の世代としての私たちの役目だと思います。私たちも自身も、もう一度何のために生きているのかということから、何のためにJCかを再確認する時が来ているのです。それにはまず「家族愛」が最も重要で、それが確立していけば必ず「郷土愛」に繋がると信じております。本年度も心の輪事業と題して、29年間続けてきているわんぱく相撲を一つ事業として取り組んでまいります。昨年度も松川中央小から30名以上のご参加を頂いております。あと2つの小学校にも声をかけ南信州の一つでも多くの学校から小学生に参加していただきたいと思いますので、ぜひ宜しくお願い致します。
竜口町長:相撲協会がいろいろ不祥事起こすから、困ったものですね(笑)
■道州制
理事長:(いつもの語り口調で、会員拡大、理想のまちづくり論などを・・・・)昨年末には総務省も平成の合併打ち切りという方向性も出されました。今後の広域的なまちづくり、道州制についてどう思いますか。
竜口町長:水系や流域での分け方がいいと思う。市は市、町は町という役割分担が重要です。道州制はまだピンとこないですね。長野県は、特に温度差がありすぎて難しいですね。すでに長野県は「信州」という一つの州ですし(笑)不交付団体だったところが、トヨタショックで一気に財政悪化してしまう時代ですから、どのように分けるかとても難しいですね。区割りの部分だけが先行していて、なぜ道州制が必要なのかが浸透されていないのも問題です。
理事長:そうですね、それが実施された時にこの南信州はどうなるのか、どんなメリット・デメリットが発生するのかよく考えていかなくてはいけません。個人的には地方分権である道州制はとても期待しております。中央集権を改正し、消費税も地方に入り地方が権限を持てる仕組みもいろいろと考えられています。早く進んでいってほしいものです。
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