社団法人飯田青年会議所
理事長対談
理事長対談  大鹿村 柳島貞康村長
 

理事長対談  大鹿村 柳島貞康村長

 理事長:村長の考える大鹿村の魅力を教えて下さい。 
 村長:絶対切り離せないのは『自然』です。秘境といわれるぐらいの『自然』ですから、良く人がいい、人がいいといわれております。 
 理事長:この南信州は公民館活動が盛んですが、大鹿村はどうですか。 
 村長:厳しいですね、高齢化率60%以上は厳しいですね。昔は盛んでした。住民的な行動は難しくなってきている。 
 理事長:伝統的な歌舞伎は一つ魅力では。 
 村長:公民館とは、関わりはありませんが、昔から師匠と弟子という関係で引き継がれてきている。大鹿村にとっては重要なものです。5月3日と、10月の第3日曜日に開催され、1500人ぐらいの来場があります。昭和50年ごろから、小学校の歌舞伎クラブが最初で、今ではそのOBの方々が本当の大鹿歌舞伎を引き継い頂いている。一番大鹿村を有名にしたのが、この歌舞伎です。300年の歴史がありますからね。
 理事長:いいですね、世代を超えた中での歌舞伎は。5年前には私達も飯田下伊那の祭りを取り上げて本を出版させていただきましたが、そこでも大鹿歌舞伎は大きく取り上げさせていただき、青天で行われている大鹿歌舞伎は、メンバーにとっても印象的だったと聞いております。「日本でもっとも美しい村連合」に南信州で唯一加盟されておりますが、詳しくお話し下さい。 
 村長:白川郷とか100万人規模で観光に来られる村が多いですが、加盟したことで住民の方々が刺激され自発的に、花を植えてくれるなど効果が凄く出てきている。しかしなかなか経済的な効果への結び付きは難しい。 
 理事長:我々青年会議所活動も、すぐに効果が出るかなというとそうでもないものもあります。10年たって実現できるものもあれば、すぐに効果が出るものもあります。大事なことは、同じビジョンのもに、次代を読んだ活動を継続することはとても重要だと感じております。すぐに効果が出ないとモチベーションを上げるのも難しいですが・・・。 
 大鹿村と言えば「ジビエ」も有名ですね。
 村長:農作物などに被害のある鹿。鹿を年間600、700頭殺してもおっつかない状況です。そんな中から発案してくれたのが「ジビエ」で。民宿によって味も違い、工夫されている。民泊で、一般の方々にPRしている。20件ぐらい村にはあるが、それぞれの「ジビエ」を楽しめます。

 理事長:定住に関して。 
 村長:峡谷と峠越えでお閉鎖された地域ですが、苗字がいっぱいあり、昔から多くの人々が交流されてきた結果であり、人口の1/6はIターンで来られたかたです。200名が今そうです。これからはそういう方々に期待しています。若い方が多いですから。 
 理事長:民泊を通じて、この地域の良さを感じて頂くといいですね。観光は勿論効果が上がりますが、林業はいかがですか。
 村長:商業はなかなか成り立たず、唯一民間の工場がありましたが、この世界恐慌でなくなりました。これからは農業・林業の時代です。これ以上耕作農地の再生が重要です。若い方がいればバックアップする仕組みの確立できました。また儲ける農業でイチゴ栽培にも取り組んでおります。村外から今年は若い方々が2名来てくれました。 
 理事長:この農地をうまく再生して、飯田の飲食関係のお店へ納めるのも知産地消という観点でも需要はあるかと思います。経済・政治もなかなかうまくいっていないなか、今後の地方自治に関するお考えは。 村長:平成の大合併で、松川との合併もありましたが住民の声によって今も村は単独で存在しますが、地方分権が進んでも、今のうちの職員で仕事量をこなすことはできない。そういった点でマイナス面が出るようであれば、住民が一番負担が多くなるのでは意味がない。今段階では、補正予算などのお陰でいいが、今後は難しいのでは。一番住民のことを考えていきたいと思います。 
大鹿村にとっては、国道が途切れていて道路をつくってほしい。小選挙区もそうなんですが、500名の国会議員は300名でいくら頑張って頂いてもむりで、地方の声が届けて憎くなってきている。 
 理事長:それではいけませんね。これからは地方の声がしっかりと届き、地方が主権となり市民主権の時代がきてほしいと、活動しております。合併の時もアンケートを見ても、良かったという声はすくいように、行政的な合併は住民意識を変えることもできず、人と人のつながりがあって地域は発展するものだと思います。しかしこのコミュニケーションの崩壊も14市町村をまわていると見えてきて、この地域の良さも薄れつつあるように感じるところです。コミュニケーションの再生が重要ですね。定住自立圏に関して、この地域を面と捉えた時に、重要な政策だと思うのですが?買い物とかは飯田ですが。 
村長:飯田市と接してれば何かあるかと思うのですが、接していない大鹿にとっては飯田市と独自で組めるものはまだ見えてこない。医療に関しても、診療所がありドクターがいますので村にあった医療を行っている。緊急の場合はドクターヘリでヘリポートがある私立に飛びます。休日医療に関しては今回協定を結びました。買い物に関しては、駒ヶ根と高森に分かれます。時間的にも同じなんです。この地域にだけいると凝り固まってしまうので、ぜひ若い方々との交流も盛んにしてほしいと思います。
 
理事長:JCに期待することは。
村長:「青年」という言葉に魅力があります。青年会議所についても初めて知りましたし、今後は皆さんの活動をもっと理解していきたい。

理事長 熊谷弘
2009年8月31日掲載
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