社団法人飯田青年会議所
理事長対談
理事長対談  根羽村 小木曽亮弌村長
 

理事長対談  根羽村 小木曽亮弌村長

 理事長:「親で植えて、子で育て、孫で伐る」哲学をお持ちの根羽村さんで、いよいよ13町村目になりまして、小木曽村長の考える根羽村の魅力をお聞かせ下さい。 
 
 村長:全く行政未経験で、平成3年に村の若い方々が村長やれということで村長になったわけです。林業が昔から盛んで、愛知県は稲武(今は豊田)と岐阜県は亀谷(今は恵那)と我が村の森林組合とで連携・協力し合っており、林層が全く同じであります。稲武の古橋源六郎や静岡の金原めいぜんの教えを受けて林業に取り組んできました。飯田市も林業は盛んであったわけだが、村有林が57%を締めており、明治40年に当時の村長がその半分を全村民に村有林を与えた。ですので全村民が今でも山を5.5ha持っており、全村民が森林組合員であるために、まとまりやすく林業に関しては意識が高いです。これは他の地域にはない全国的にも珍しいことです。もう一つの特長に118㌔におよぶ矢作川の水源でもある最上流が根羽村であり、愛知県の下流の安城市においては、稲作の明治用水路もできたわけだが、水での争いも多く、稲作するものは自ら水を作って持てということで大正3年に427haの山をもって水源官僚林として安城の方々は水を確保している。もう一つの特徴は国が、大正9年に官行造林法を作り、土地は村のものだが、国が森林を50年間育てて50年後には売るわけだが、その半分は国と村で分けるという法律ができました。これは1300haあって、大正11年からのかっております。100年も前から先人たちが村の財産、宝作りをして頂いて、この3つの特徴からも感謝しております。まさに「親で植えて、子で育て、孫で伐る」哲学が浸透しております。 
 
 理事長:昨年の三遠南信サミット時の分科会でも村長は、流域での交流は昔から今でも盛んにやってるとのことをお話さておりましたが、道路によって三遠南信自動車道で3県が結ばれることも重要ですが、人と人が行きあう交流によって形成されることも大事だと思う訳ですが、県外の近隣との交流についてお話し下さい。 
 
 村長:名刺にも書いてある通り、100年も前から安城の人とは交流がされており、上下流協定(森林整備協定)を結んでおり、交流・連携が見事にできている。生きていく上で、生活・経済において愛知県へむいております。昔当村は愛知県でして、1571年に武田信玄にて信州に編入されたこともあり、文化等も愛知県寄りでありこれも飯田下伊那の他の町村とも違う特徴の一つです。合併論の時も半分は愛知県との合併を考えていました。残り半分は信州根羽村の方が、山村、自然を生かしていくには信州だという意見でした。愛知県との交流によってとても助かっており、森林業を基幹産業にして栄えてきております。

 理事長:持続可能な地域経済を創りにも、外貨を獲得が大事で、根羽杉やネバーランドなど地域ブランド作りや観光面等攻めの営業にはとても敬服しております。戦略的なそのお考えをお聞かせ下さい。  
 
 村長:木材の自由化によって右肩下がりになって昭和50年ごろから林業がダメになってきて観光に世の中力を入れるようになったが根羽村だけは、その林業の低迷は一過性であると考え森林整備に力を入れ、箱ものを作らなかったです。しかし製材場は7軒あったものが1軒になってしまったのも事実です。そんな大変な平成3年に私が村長になり、まず村の若者40人を集めて、「木」「水」「食」に関して3つの部会を設けてむらづくりに関して2年間研究してきました。その纏まってきた企画が「ネバーランド」で村の全員が使え、村の食材を有効活用して食品を作る製造工場を兼ねての施設を作り上げたのです。今では、豆腐工場、ヨーグルト工場、アイス工場など出来ており、市立病院・りんごの里など飯田下伊那のあらゆる施設において頂いている。今では、流域の交流の中から、全国でも大きい生協や下流の小中学校にも学校給食に月に一回ヨーグルトを3万個も納めさせて頂いている。さらにグランパスエイトとのスタジアムには様々な努力の末に自治体では唯一ブースを設けさせて頂いており、根羽村の食品を提供させて頂き試合ごとに多くの人の行列で群なっており見事に完売です。 
 安城の企業とも今では、カーボンオフセットも行っており、企業と自治体と環境に関しての取り組みも強化しており、企業側からも喜ばれております。根羽の木材で半分以上使っていただける方には柱50本プレゼントということで、飯田下伊那・流域の方々を対象に行ったわけですが、今では製材場はフル回転で忙しいです。設計士さんがお客様を呼んで来てくれております。森林組合とネバーランドを同時に建てましたが、お陰で開設以来黒字です。 
 
 理事長:村長自らの営業やアイデアによってすごい効果を上げられており感銘したところです。流石民間企業で培われた知恵など生かされてり素晴らしいと思います。最後になりますが我々JCに対する期待をお聞かせ下さい。 
 
 村長:少子高齢化も進んでおり、これからの地域を考えるときに、人材、若者が定着し、若者が将来を考えて我々と一緒に歩んでいく、自治体でありたいし、皆さんのような団体はとても期待している。飯田だけでなく是非とも根羽にきて、iターンの方々と交流してほしいと思います。また女性も多く入れて組織として魅力ある団体にしていってください。仲間つくりが重要です。がんばってください。

理事長 熊谷弘
2009年10月31日掲載
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